父、結石の粉砕・除去は結果良好。しかし嚥下力の低下が深刻に
父の入院日誌、前回の続きです。
最初に、この頃、2017年5月半ばから月末頃の庭の草花やバラの写真を。
父の体調は日に日に回復して、家に戻って療養できると思っていたものの、
体力、そして嚥下力の低下などが懸念され、入院が長引いていました。
高齢でもあるため、何か悪い方向へだけ進んでいくのでは?という、
絶望にも似た、底知れぬ不安感を救ってくれたのは、
庭の草花や、季節がらの野の草花でした。
左/ネメシア 右/ヒューケラ
左上から時計回りで、バラ・品種不明(レンゲローズ?)、ハクチョウゲ、
カーネーション、バラ・ジ インジニアス ミスター フェアチャイルド
左/バラ・ピエール ドゥ ロンサール 右/バラ・ザ ジェネラス ガーデナー
左上から時計回りで、バラ・バフ ビューティ、ナスタチウム、オルラヤ(ホワイトレース)、木立性ミムラス
左上から時計回りで、バラ・ホーム&ガーデン、バラ・トロワラス、
バラ・ホーム&ガーデン、バラ・ザ スクワイア
左上から時計回りで、バラ・品種不明(レンゲローズ?)、バラ・バフ ビューティ、
バラ・バレリーナ、バラ・ホーム&ガーデン
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さて、父のこと。
5月19日の金曜日、主治医より、尿管ステント挿入後の経過が良好で、
バイタルも正常値で安定しているので、
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行いましょうと。
父本人も承知したので、翌週月曜日に実施することに。
5月22日・月曜日、予定通り、一回目の体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行いました。
父の気持ちを落ち着かせようと、施術前から私は病室に行きましたが、
思っていたような不安感はないようで、私も少し安心。
1時間ほどして病室に戻ってきて、「どうだった? 痛かった?」と聞くと、
少し痛かっただけで、そんなに苦痛ではないが、
トントントンという音がうるさい、と。
精神的な負担も少なそうなので、そこで私も再びホッとしました。
以後、経過を見て二回目、三回目も検討しましょうと主治医。
この日、病室を「バラ」の部屋から「クジラ」の部屋に移動。
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この頃、ミニトマトも育てていたんですね。黄色いかわいい花が咲いて、青い実ができ始めていました。
イングリッシュローズのザ スクワイアの蕾が開きかけて。
深い赤色が好きなバラですが、残念ながら、この後の秋に枯れてしまいました。
これも、微妙な花びらの色が好きなバラのジュリア。
イングリッシュローズの中で一番好きかな?と思うトロワラス。
そんなに世話ができていないのに、きれいな花が咲いて嬉しかった。
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5月25日・木曜日、
嚥下力が低下してきているということで、
食事はトロミ食にしますと看護師から告げられ、
多少のショックを受けるものの、一時的なもので回復することを願いました。
5月26日・金曜日、
嚥下力低下による誤嚥防止のため、言語聴覚士(ST)の観察と訓練、
それに昼食時に食べ方指導を受けることに。
しかし、トロミ食になったことで、
もともとトロミのある料理が苦手だったこともあり、
食べたくないと拒否するようになってしまい、
どうすればいいやらと。
5月28日、病院正門のツツジが満開、陽射しはすでに初夏を思わせるものでした。
5月29日・月曜日、
二回目の体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を実施。
やはり、トロミ食の食事を拒否。
「普通のご飯が食べたい、うどんが食べたい、コーヒーが飲みたい」
などと訴えるが、誤嚥回避ということで許可は出ず。
このままでは、ますます「食べる」ということから遠ざかり、
嚥下力も、どんどん低下するのではと、
父本人より、私自身が、ものすごい不安にかられました。
入院治療することになったそもそもの疾患である尿路結石は、
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の結果がよく、
排尿とともに少しずつ除去され、経過は良好。
しかし、急性期の総合病院のため、転院しなければならない時期に。
嚥下力取り戻しのため、続けての入院・回復訓練が必要なため、
他病院へ転院しての訓練指導・療養を検討してほしいと。
その件を含め、近日中にソーシャルワーカーに相談することに。
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カシワバアジサイは、5月末に、もうこれだけの花(白い部分はガクですが)が咲いていました。
そういえば、キュウリも2本ほど鉢で栽培。実が大きくなる早さに驚いたのでした。
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5月30日・火曜日、さっそくソーシャルワーカーが時間をつくってくれ、
転院療養などのことを相談。
療養型病院への転院のほか、介護施設への一時入所等の提案も。
ソーシャルワーカーは二人。
男性のリーダーと、「まだまだ勉強中ですが」という若い女性。
二人とも、とても親身になって相談に乗ってくださり、
終始おだやかで、にこやかで、感じもいいことに救われました。
しかしながら。
5月31日・水曜日、
高熱が出たため、その原因をつきとめるための検査。
懸念していた誤嚥性肺炎に。
軽度の誤嚥性肺炎だということだが、以後絶食になる。
一滴の水さえ飲んではいけないという、その絶食。
以降、いろいろな意味で、私自身の苦悩となり、心労となり、
「食べられない」ことの深刻さを、
これでもかと思い知ることになったのでした。
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帰宅して19時20過ぎに撮ったバラのピエール ドゥ ロンサール。
バラのホーム&ガーデン。やはり19時過ぎなので少し暗いですね。
このバラは、よく咲いてくれたので、撮った写真を父にも見てもらっていました。
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この頃、本当に、草花が春を謳歌しているようで、
そして、すぐそこの初夏を待ち望んでいるようで、
そのことが、どんなに私の力になったか、と。
撮った花の写真を父に見せることも含めて、
私の、頑張りの源でしたね。
では、父の入院日誌、次回に続きます。