季節めぐり

季節はめぐり、人生もめぐる

父、結石の粉砕・除去は結果良好。しかし嚥下力の低下が深刻に

 

父の入院日誌、前回の続きです。

 

doronkox.hatenablog.com

 

最初に、この頃、2017年5月半ばから月末頃の庭の草花やバラの写真を。

 

父の体調は日に日に回復して、家に戻って療養できると思っていたものの、

体力、そして嚥下力の低下などが懸念され、入院が長引いていました。

高齢でもあるため、何か悪い方向へだけ進んでいくのでは?という、

絶望にも似た、底知れぬ不安感を救ってくれたのは、

庭の草花や、季節がらの野の草花でした。

 

f:id:doronkox:20190824202851j:plain

左/ネメシア 右/ヒューケラ

 

f:id:doronkox:20190824233401j:plain

左上から時計回りで、バラ・品種不明(レンゲローズ?)、ハクチョウゲ、

カーネーション、バラ・ジ インジニアス ミスター フェアチャイルド

 

f:id:doronkox:20190824233741j:plain

左/バラ・ピエール ドゥ ロンサール 右/バラ・ザ ジェネラス ガーデナー

 

f:id:doronkox:20190824233932j:plain

左上から時計回りで、バラ・バフ ビューティ、ナスタチウムオルラヤ(ホワイトレース)、木立性ミムラ

 

f:id:doronkox:20190824234247j:plain

左上から時計回りで、バラ・ホーム&ガーデン、バラ・トロワラス、

バラ・ホーム&ガーデン、バラ・ザ スクワイ

 

f:id:doronkox:20190824233639j:plain

左上から時計回りで、バラ・品種不明(レンゲローズ?)、バラ・バフ ビューティ、

バラ・バレリーナ、バラ・ホーム&ガーデン

 

*****

さて、父のこと。

5月19日の金曜日、主治医より、尿管ステント挿入後の経過が良好で、

バイタルも正常値で安定しているので、

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行いましょうと。

父本人も承知したので、翌週月曜日に実施することに。

 

5月22日・月曜日、予定通り、一回目の体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行いました。

父の気持ちを落ち着かせようと、施術前から私は病室に行きましたが、

思っていたような不安感はないようで、私も少し安心。

 

1時間ほどして病室に戻ってきて、「どうだった? 痛かった?」と聞くと、

少し痛かっただけで、そんなに苦痛ではないが、

トントントンという音がうるさい、と。

精神的な負担も少なそうなので、そこで私も再びホッとしました。

以後、経過を見て二回目、三回目も検討しましょうと主治医。

 

この日、病室を「バラ」の部屋から「クジラ」の部屋に移動。

 

f:id:doronkox:20190825010144j:plain

 

*****

 

f:id:doronkox:20190825000444j:plain

この頃、ミニトマトも育てていたんですね。黄色いかわいい花が咲いて、青い実ができ始めていました。

 

f:id:doronkox:20190825000720j:plain

イングリッシュローズのザ スクワイアの蕾が開きかけて。

深い赤色が好きなバラですが、残念ながら、この後の秋に枯れてしまいました。

 

f:id:doronkox:20190825000935j:plain

これも、微妙な花びらの色が好きなバラのジュリア。

 

f:id:doronkox:20190825001107j:plain

イングリッシュローズの中で一番好きかな?と思うトロワラス。

そんなに世話ができていないのに、きれいな花が咲いて嬉しかった。

 

*****

5月25日・木曜日、

嚥下力が低下してきているということで、

食事はトロミ食にしますと看護師から告げられ、

多少のショックを受けるものの、一時的なもので回復することを願いました。

 

5月26日・金曜日、

嚥下力低下による誤嚥防止のため、言語聴覚士(ST)の観察と訓練、

それに昼食時に食べ方指導を受けることに。

しかし、トロミ食になったことで、

もともとトロミのある料理が苦手だったこともあり、

食べたくないと拒否するようになってしまい、

どうすればいいやらと。

 

f:id:doronkox:20190825010429j:plain

5月28日、病院正門のツツジが満開、陽射しはすでに初夏を思わせるものでした。

 

5月29日・月曜日、

二回目の体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を実施。

やはり、トロミ食の食事を拒否。

「普通のご飯が食べたい、うどんが食べたい、コーヒーが飲みたい」

などと訴えるが、誤嚥回避ということで許可は出ず。

このままでは、ますます「食べる」ということから遠ざかり、

嚥下力も、どんどん低下するのではと、

父本人より、私自身が、ものすごい不安にかられました。

 

入院治療することになったそもそもの疾患である尿路結石は、

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の結果がよく、

排尿とともに少しずつ除去され、経過は良好。

 

しかし、急性期の総合病院のため、転院しなければならない時期に。

嚥下力取り戻しのため、続けての入院・回復訓練が必要なため、

他病院へ転院しての訓練指導・療養を検討してほしいと。

その件を含め、近日中にソーシャルワーカーに相談することに。

 

*****

f:id:doronkox:20190825004048j:plain

カシワバアジサイは、5月末に、もうこれだけの花(白い部分はガクですが)が咲いていました。

そういえば、キュウリも2本ほど鉢で栽培。実が大きくなる早さに驚いたのでした。

 

*****

5月30日・火曜日、さっそくソーシャルワーカーが時間をつくってくれ、

転院療養などのことを相談。

療養型病院への転院のほか、介護施設への一時入所等の提案も。

ソーシャルワーカーは二人。

男性のリーダーと、「まだまだ勉強中ですが」という若い女性。

二人とも、とても親身になって相談に乗ってくださり、

終始おだやかで、にこやかで、感じもいいことに救われました。

 

しかしながら。

 

5月31日・水曜日、

高熱が出たため、その原因をつきとめるための検査。

懸念していた誤嚥性肺炎に。

軽度の誤嚥性肺炎だということだが、以後絶食になる。

 

一滴の水さえ飲んではいけないという、その絶食。

以降、いろいろな意味で、私自身の苦悩となり、心労となり、

「食べられない」ことの深刻さを、

これでもかと思い知ることになったのでした。

 

*****

 

f:id:doronkox:20190825010807j:plain

帰宅して19時20過ぎに撮ったバラのピエール ドゥ ロンサール。

 

f:id:doronkox:20190825011017j:plain

  バラのホーム&ガーデン。やはり19時過ぎなので少し暗いですね。

  このバラは、よく咲いてくれたので、撮った写真を父にも見てもらっていました。

 

*****

この頃、本当に、草花が春を謳歌しているようで、

そして、すぐそこの初夏を待ち望んでいるようで、

そのことが、どんなに私の力になったか、と。

撮った花の写真を父に見せることも含めて、

私の、頑張りの源でしたね。

 

では、父の入院日誌、次回に続きます。