バラ、パヴィヨン ドゥ プレイニーは密やかな魅力を垂れ流す
春のバラの記録、今回はオールドローズの
パヴィヨン ドゥ プレイニー(Pavillon de Pregny)です。
育て始めて7~8年になります。
左の花のように、上を向いて咲くことは珍しくて、
花の重みで、右のようにうなだれて咲きます。
その、うなだれているところが、
このバラならではと感じるんですけどね。
かわいらしい蕾。
花びらの縁が少しギザギザっとしたり。
なんと言っても、花びらの裏が白くて、内側が濃いめのピンク、
これがパヴィヨン ドゥ プレイニーの大きな特徴の一つです。
咲いたら、内側のビビッドピンクと裏の白さとのコントラストが、
こんなに目立ちます。
6月になってからの花は、花びらがクシャクシャっとなることもあって、
この雰囲気も見逃せません。
手のひらにコロンと載るくらいの、中輪の中でも小さ目ですが、
花びらはギッシリ。
これは最近、8月末の夏花です。
さすがにたくさんの花びらは携えていませんが、ふわっーと、軽い感じもいいですね。
上の写真にある二つの蕾が開きかけて。
開いたら、こうなりましたが、実は、これは上の写真の翌々日。
一番いい時の様子を、うっかり撮り忘れました。
パヴィヨン ドゥ プレイニーは、大大大好きなバラ。
「そのバラの何が好き?」と聞かれたら、
色だったり、香りだったり、よく咲くかどうかだったり、
そんないろいろが好きだと答えることが多いんでしょうけど、
パヴィヨン ドゥ プレイニーは、それだけではない。
なんというか、生きてる感じというか、生々しいというか、
小さいのに、とても存在感があり、雰囲気があり、
ものすごく美人ではないのに、色っぽいというか、
その色っぽさも、いやらしさがないというか。
なんだか密やかな魅力をジワジワと垂れ流しているかのような(笑)、
そんな、不思議に惑わせる要素があるから、
だから大好き、のような気がします。
◇パヴィヨン ドゥ プレイニー(Pavillon de Pregny)
1863年作出
フランス ギヨー Jean-Baptiste (père) Guillot
系統/ノワゼット(N)
中輪/半剣弁抱え咲き(ロゼット咲きのことも)/四季咲き/強香