カマキリ父さん? そしてタカサゴユリの話
昨日の夕方、庭への水遣りを終えた後、
園芸小屋の前に勝手に生えて開花したタカサゴユリを切って
玄関に入ってきたら、
花にカマキリがつかまっているのを発見してビックリ!
写真を撮ったものの、片手でカメラを持ってシャッターを
押したこともあって、ブレブレですね。
カマキリさん、こっち見てる?
切る前のタカサゴユリも撮影していたので、
パソコンでデータを見てみたら、
なんと、その時すでにカマキリさんがいて、
これまた驚く。
タカサゴユリは、せっかく咲いたので、
父の仏前に飾ろうと思って切ってきたんです。
それで、ふと思ったんですよ。
お盆前夜だし、
お父さん、カマキリに化けて帰ってきたのかな、って。
でで、でも、ちょっと早いよ!
まだ準備完了してないんですけど、ってね(笑)。
今年は、いつになく庭でカマキリをよく見ます。
そこで、カマキリに関して、
そんなに詳しく知らないので、ちょこっと検索してみると、
日本気象協会のサイト「tenki.jp」に面白いコラムがありました。
https://tenki.jp/suppl/kous4/2016/06/07/13031.html
カマキリの英語名はMantisで、ギリシャ語のMantidaeに由来し、
占い師、預言者、僧侶を意味すると。
両腕を合わせて折りたたむ姿勢と、下半身をすっぽりと覆う長い翅が、
丈の長いローブを羽織り、祈りを捧げる僧侶のように見える事から
「Praying Mantis」(祈る僧侶、預言者)とも呼ばれるとのこと。
日本でも、「祈り虫」とか「拝み虫」
という呼び方もされていたそうです。
コラムでは、そんなカマキリが、
虫の中でも、なぜ悪役の代表選手のように
なっていったかが綴られています。
また、私が以前から「実際どうなんだろう?」
と思っていたことについても語られています。
それは、カマキリの卵鞘(らんしょう)の位置で、
その後に来る冬の積雪量がわかるという説。
コラムにあるように、
雪国では「カマキリが高いところに産卵すると大雪」
という民間伝承があるという話は、
今までも何度か読んだり聞いたりしました。
さて、その真偽は、実際どうなんでしょう。
興味がある方は、コラムを読んでみてください。
https://tenki.jp/suppl/kous4/2016/06/07/13031.html
長くなってしまいますが、もう一つ。
カマキリがつかまっていたタカサゴユリについてです。
このタカサゴユリ、5~6年前くらいかな?
街のあちこちで自生している姿をよく見るようになりました。
公園の花壇や生け垣、道路の緑地帯や斜面、
それに、我が家の庭に自然に生えたように民家の庭でも。
下の写真は2014年に近くの駐車場の生け垣に咲いていて撮ったもの。
タカサゴユリについて調べると、台湾からの外来植物で、
現在、宮城,福島,関東以南の本州,四国,九州,琉球列島に分布。
※国立環境研究所「侵入生物データベース」より。
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81...
日本に入って来たのは1923~1924年で、
在来種と競合し、ウイルス媒介や交雑の影響を受けるため、
少なくとも外来種であることを周知する必要がある、と。
うーん、確かに、美しくスッキリした姿で、
誰が見ても「あら、きれいなユリだ」と思うでしょう。
でも、繁殖するといけない植物なんですね。
このユリに関して、
こちら「暮らしーの」に掲載されているコラムにも
詳しく書かれています。
「タカサゴユリとは?その特徴や日本の原種まで解説!
テッポウユリとの違いは?」
https://kurashi-no.jp/I0020884
このコラムで「へーっ!」と思ったのは、その名の由来。
タカサゴユリという呼び名は、実は沖縄の方言から来ているのだと。
前述のように、台湾から来た外来種ですが、
沖縄の方言で、台湾のことを「タカサング」と言うことから、
このユリがタカサゴユリという名前になった、のだそうです。
私はてっきり「高砂百合」だと思っていました。
きれいなユリで、結婚式にも使えそうなこともあって、
日本に入ってきた後に、ちょっとめでたい名前がつけられたのかと。
ということで、カマキリさんは、
お盆前夜に慌てて帰ってきてしまったお父さんかな?の話から、
なんだか長くなってしまいましたが、これで終わります。