季節めぐり

季節はめぐり、人生もめぐる、乳がんサバイバーになりました

服用中の抗がん剤はOD錠でピーチ味。口に入れたとたんに溶けるんです

乳がん術後の再発予防薬物療法として、私が現在服用しているエスワンタイホウ(Ts-1)はOD錠といわれる錠剤です。

OD錠とは、Orally Disintegratingの略で、口腔内崩壊錠という意味。

口内の唾液や、少量の水でさっと溶けるので、水なしでも服用できますが、私は水や冷たい緑茶で飲んでいます。

 

 

それはそうと、エスワンタイホウ25ミリ錠の外側の薄いオレンジ色の部分(20ミリ錠は薄い水色)は、“ピーチ味”がするんですよ!

 

 

すぐ溶け始めることやピーチ味が気持ち悪いという人も多いようですが、私は、薬の味は、「これは苦っ」「これは甘いな」「漢方っぽいぞ」「ビタミン風味だ」とか、何とでも楽しんでしまうので、とくに苦になっていません。

口の入れて溶けないうちに、「お茶、早く早く」と、用意したお茶を、いかに早く口に注ぐかを競って楽しんでいます。笑

ほんとうに、すごい早く溶けるんですよねー。

 

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さて、エスワンタイホウに関して「この薬の作用と効果について」として、以下のように記載されています。

体内でフルオロウラシル(抗がん剤)に変換され、その濃度を上昇させ抗腫瘍効果を高め、消化器毒性(副作用)を軽減します。

通常、胃がん、結腸・直腸がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、手術不能または再発乳がん、膵がん、胆道がん、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法の治療に用いられます。

 

www.rad-ar.or.jp

 

私の対象部分は「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法」にあたります。

私は、術前検査と、術後の病理検査、遺伝子検査の結果、総合的には、そこまで再発リスクが高くはないとされていますが、部分的に見ると、再発リスクも考慮したほうがよい、という微妙な状態。

近親者的遺伝子検査結果は陰性。

再発スコアに関する遺伝子検査結果は低スコア。

だけど・・・。

たとえば、術前に2cm強と見られていたシコリは、取ってみたら長径3cmと、それなりに大きめ。

がん細胞の増殖力指数を示すKi-67の数値は25%。

ドクターからも聞いていますが、20%以上だと増殖が早めという判断だが、世界的に正確にそういえるデータはまだ存在していないと。

さらに、そもそもの私の体の背景が、乳がんになりやすさを抱えていること。

・初潮が早い、閉経が遅い

・出産経験がない、授乳経験がない

 そのため女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されている
 期間が長い(長いほど乳がんを発症するリスクは高まる)

・血縁者に乳がんになった人がいる(母・いとこ)


という総合的な判断から、頑張って1年間のエスワン服用に取り組みましょう、となったのです。


7月10日に服用をスタートしましたが、7月末に肺血栓塞栓症に襲われて休薬。

11月6日から再開して、今日で5日目ですが、これといった副作用は起きていません。

2週間服用して1週間は休薬という3週間を1クールとして、それを1年間、18クール繰り返すものです。

副作用が現れるのは、だいたい1週間後とされていますが、仕事も続けて、家事などすべての生活を普段通り続けること前提で服用しています。

仕事のことでいえば、書く書くと言っている本の原稿執筆と、今後の人生の豊かさ・楽しさ追求のための社会参加として、ゆるやかな転職活動も開始しているので、どうか、どうか、それをストップせざるをえないような副作用が起きませんようにと願うばかりです。