季節めぐり

季節はめぐり、人生もめぐる、乳がんサバイバーになりました

新しい包丁で

 

4日前に新しい包丁を出してきて使い始めたんです。

切れ味抜群の包丁っていいですね。
料理をするのも楽しくなります。

昨晩、みそ汁の具にするキャベツを切って、
それをボウルに入れようとした時、
まな板の上に置いた包丁に右手の薬指の先が当たってしまいました。

直後に、すごい血が出てきました。

指を「切った」んじゃないんです。

包丁の刃の側の裾の角の部分に指先が当たったんですね。

つまり、その角の部分が指に「刺さった」という状況でしょうか。



刃物での傷はすぐに洗い流す、という鉄則に従って、
流水でジャンジャン洗って、
というか傷に流水を当てるようにして洗い流しましたが、
その間にも、どんどん流血して、
美しい血と水がマーブル模様を描いて排水口に吸い込まれていきました。

あ、苦手な方、すみません・・・。

その後、ティッシュやキッチンペーパーで押さえつつ止血。

止血したんですが、これがなかなか止まらない。

血が、出止まらないんです。

何度もティッシュを交換しつつ、かれこれ1時間ほど。
ようやく止まってくれました。

傷ができて、少々の出血があっても、
わりとすぐに止まるほうだったんですがねー。

こんなに止まらないなんて、初めて。

そういうのも年のせい?


新しい包丁、よく切れるから注意!
と思って使っていたんですけどね。

「切らないように注意」はしていたんですが、
「刺さらないように注意」もしなければいけないことを学びました。

はぁぁぁぁぁぁ・・・・・。

 

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さて、こんな話で終わるのもなんなので、

気分を変えて、先月のバレンタインデーのチョコレートのこと。

 

チョコレートが大好きだった父に、

「お父さーん、バレンタインのチョコだよー!」とお供えした

六花亭のカラフル・マンス。

 

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それは、つまり、私自身が欲しかったから、

バレンタイン&父へのお供えということに乗じて注文したのでした(笑)。

 

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そして、嬉々として撮影し、嬉々として食らう。

 

忘れられない日「3.11」に思うこと、できること

 

今年も3月11日がやってきました。

大勢の人たちが、「3.11」に感じることをSNSなどで発信しています。

みなさんの思いを読ませていただいています。

 

決して忘れることができない日、

いや、忘れてはならない日に思うこと。

 

私には、大きな支援も、大きな行動も、

いろいろな身辺の事情があってできないですが、

あの日以降、私にもできることで、

それが日常になっていることが一つあります。

 

それは、いつもの生活に必要なものを、いつもの買い物の一つとして、

できるだけ被災した地域のものを選ぶこと。

 

とくに生協の宅配で購入するものは、

全国各地のものがカタログに載っていて、

産地(都道府県名)も記載されているので、

被災地域のものが選びやすいです。

 

最近届いたものの中では、こんなものがあります。

 

岩手県の「ずんだ餅」。

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宮城県・女川町のさばの切り身。

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こんな小さな支援しかできないですが、

これらを口にした私にも、

「おいしい!」「うれしい!」という贈り物が自動的に届き、

それこそ一石二鳥ではありませんか!

 

そして、今日という日に思うことがもう一つあります。

 

それは、被災地への思いも大切だけど、

世の中には被災に関係なく、

苦しい思いや苦悩を抱えている人がたくさんいて、

たとえば病気でつらい思いをしていたり、

介護だったり、子育てだったり、いじめ問題だったり、

それはそれは大変な人も、たーくさんいること。

 

そのため、

「被災地への支援といっても、今は何もできない」と、

うしろめたい思いをしている人もいること。

 

2011年3月11日以降の私自身もそんな感じの時期がありました。

何もできない私、ダメじゃん・・・、って。

 

でも、今自分の周りに起きている問題の解決で精いっぱい、

それなら、そのための生活や行動に一生懸命で、それでいいんだよと、

自分に言い聞かせる日々もありました。

 

だから、「3.11」は、被災地、被災した人たちのみならず、

困っている人、助けてほしい人に目を向けられる、

そんな「思いやりに満ちた人々であふれることを願ってやまない日」

でもあると思いたいです。

 

 

山手線で、偶然出会ったおばあちゃんと話した東京大空襲のこと

2012年の3月10日、

かつてのブログにこんなことを綴っていました。

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1年前の3月11日に日付が変わってすぐ、
あるSNSの日記に、
昭和20年3月10日の東京大空襲のことについて書きました。

それから十数時間後に、
あの大震災が起きることは予想だにしていませんでした。

その昨年の日記を、
少し手を加えて、ここに採録します。

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3月10日は、東京が大空襲を受けた日です。
昭和20年(1945年)のこと。

東京が、初めて空襲を受けたのは、昭和19年(1944年)11月14日のことで、
以後、終戦までに106回の爆撃を受けたそうです。

 

ja.wikipedia.org

 

あの戦争の終結間際、
東京をはじめ、日本中の都市が空襲を受けて、多くの命が失われましたが、
そのことについて、ことの大きさに見合うほどに語られていません。

私も、テレビの特集で見たり、本を読んだり、
年配の方に、ほんの少し聞いただけの知識しかありません。

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実は、2年前の夏、こんなことがありました。

山手線に乗って出先に向かっていた時のこと、
隣に座った、とても元気はつらつな感じのおばあちゃんが、
「あらまあ、あなたのそのワンピース、かわいいわねぇ~!」と、話しかけてきました。

「あ、はい、ありがとうございます」と照れながら、
「としがいもなく、かわいいワンピースやスカートが好きなんです~」、
なんて話しているうちに、
私が興味を持ったのは、そのおばあちゃんのカッコよさ。

おばちゃん、ではなくて、明らかに、おばあちゃんなんですが、
白髪の具合が、なんともバランスいいショートカットに、
白い細身のパンツを履いていて、背筋もピーンと伸びているんです。

私が、
「すごくカッコいいですね。女優さんみたいに、シャキっとしていらっしゃる」と話すと、
「あなた、そりゃそうよ、今も、日本舞踊のお稽古をつけてるのよ」と、うれしそう。

よく聞くと、日本舞踊のお師匠さんで、
今は一線から引退しているけど、継承者を増やしたくて、
まったくのボランティアで、若い人たちにお稽古をつけていると。
年齢は、当時の私の父と変わらない、70代半ば。
東京の下町で生まれ育ったことなどを話してくれました。

私が、ふと、
「ということは、東京大空襲を子どものころに体験されているんですね」と聞くと、
東京大空襲を知ってるの?」と、よくぞ聞いてくれたという表情になり、
戦争の時の記憶を、いろいろと語ってくれました。

住んでいた下町の一帯は焼け野原となり、
おばあちゃんは、クラスの中で、たった二人だけ生き残ったうちの一人。

その時から、戦争で亡くなった友だちのためにも、
がんばって生きて、元気に過ごして、
できるだけ長生きして、はつらつとしたお年寄りになりたいと思ってきたそうです。

そういう想いが、今の、清々しいほどに元気な姿につながっているんだなぁと思うと、
しみじみとしてきて、泣けそうでしたが我慢して聞いていました。

そして、私より、1駅先に山手線を降りるというおばあちゃんは、
降りる間際、手芸が得意な友だちからもらったという、
かわいい金魚柄の、手づくりの巾着袋をバッグから取り出して、
「若い方と、まさか東京の空襲の話ができるなんてね、私、とてもうれしかったわ。
コレ、使ってね」と、渡してくれました。

「いい出会いって、ほんとうにあるものね。またお会いできるといいわね~」と、
山手線から降りていったおばあちゃん。

せめて、名前だけでも聞こうかどうかと迷いましたが、
迷っているうちに、ドアが閉まって出発してしまいました。

ほんとうに、一期一会、いい出会いでした。

そのおばあちゃん、この3月10日を、どう迎えたでしょうか・・・。
きっと、今も元気で、東京の下町を闊歩していることと思います。

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あの時のおばあちゃん、

きっと今も、今も元気に東京の街を闊歩しているでしょうか。

そうあってほしいです。

 

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3月10日がくると、手に取ってみる本がありますが、

今年はまだ手にしていませんでした。

 

一つは内田百閒の『東京焼盡』です。

 

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そしてもう一冊、吉村昭の『東京の戦争』です。

 

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そしてまもなく、あの3月11日。

 

 

 

トイレットペーパーの思い出と、そのストックとマスクのこと

かなり久しぶりのブログアップです。

 

トイレットペーパーの話題で喧しいこの頃ですが、

そういえば、こんなトイレットペーパーがトイレの棚の奥に

しまいこんであるので、引っ張り出してきました。

 

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亡き父は、柄物の、かわいらしいトイレットペーパーがあると、

「こんなのがあったぞ~」と買ってきてくれることがあって(笑)、

上の写真は、きれいなバラ模様のものと、

くまモンプリントのペーパー」とパッケージに書かれていたけど、

実際には「え・・・、これ、くまモン?」てな感じのものでした、ってやつ。

(くまモンじゃないよね・・・)

 

バラのもは、これはキレイ!と思って、

くまモン(?)のものは、おもしろーい!と思って、

最後の1個をとっておいたのでした。

 

さて、そのトイレットペーパーですが、

我が家では、ここ5~6年は生協の宅配で、カートン(1箱)で購入しています。

1カートンに18ロールが6パック、合計108ロール入っているもの。

 

残りが2パックになったら注文していますが、

今回の騒動前に4パック残っていたので、

不安になることもありませんでした。

 

トイレットペーパーは、ドラッグストアやスーパーなどにも、

どんどん入荷しているようですが、心配なのはマスク不足でしょうね。

 

そのマスクも、50枚入りの箱を2個、常に買い置きしてあるので、

こんなに品不足になるとは予想していませんでしたが、

結果としてよかったと思っています。

 

健康ならば、マスクはしなくていいという意見や考え方もあるようですが、

とくに高齢者がいる家族は不安でしょう。

 

我が家では、季節性インフルエンザが

毎年のように騒がれるようになった10年ほど前でしょうか、

ちょうどその頃、両親が自分は高齢者だと自覚するようになり、

クリニックへの定期通院も始まっていたので、

50枚入りの箱でマスクを買い置くようになりました。

 

そのうちに、私自身も、

これくらいの量のストックは、

災害時のためのローリングストック(使いながら一定量をストック)に

なるとわかってきて、日頃の備えの一つと考えるようになったのでした。

 

ちなみに、両親と同居を始めたのも約10年前ですが、

それ以前の私は、

トイレットペーパーは、残り2ロールくらいになるまで買わなかったし、

マスクなんて、風邪もめったにひかず、花粉症でもないので、

必要でなければ買わず、1枚も持っていないのも当然でした。

 

というわけで、マスクは現在70~80枚ありますので、

品不足が解消される前までは十分足りると思いますが、

高齢者が多いご近所さんの中で、

ないので困っているという声があったら差し上げようと思っています。

 

父が古い種をばらまきした盛り盛りのマリーゴールド

 

マリーゴールドというと、

真夏の暑い時でも鮮やかな黄色やオレンジで咲き誇る花、

というイメージですが、

この写真は、2012年の今頃、

寒くなってきても、まだまだ盛り盛りと咲いていたマリーゴールドです。

 

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この年、2012年の春、父が裏庭の空いている所に、

マリーゴールドをはじめ、5種類ほどだったか、種を直播きしました。

それも、手に入れてから数年過ぎた、

発芽の期待ができない種ばかりを。

 

そのうち、3種類くらい発芽した記憶がありますが、

しっかり育って花が咲いたのは、

このマリーゴールドだけでした。

 

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どんどん育って、たくさんの花を咲かせたマリーゴールド

夏の暑い間、何度か切り戻しをしましたが、

また新しい側枝が出てきて、ますます咲いて。

 

その時まで、春にポット苗を買って育てたことが何回かありましたが、

一度花が咲いた後、必ずハダニがついて、

ヨレヨレになって枯れてしまうということを繰り返していました。

 

それが、種を直播きして、何の手入れもしていない苗が、

こんなに盛り盛りと育つなんて、なんてこと!と、

驚くやら、喜ぶやら、茂りすぎて少々困るやら、

そんな思い出がある、父のマリーゴールドです。

 

自由にさせていた(手入れをしなかった)マリーゴールドなので、

最後はこんなふうに根元が木質化して、

徒長して倒れ込んでいましたけどね。

 

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今回も、過去の今頃の投稿画像をFacebookが知らせてくれたので、

父をしのんで、ここにも載せておくことにしました。

 

お父さん、この場所、今は草がボウボウで、どうしましょ?(笑)

 

お父さんのマリーゴールドの実績にあやかって、

来年は、いろいろな花の種を直播き、ばらまきして、

自由に育つ花畑にしようかな?