四季咲きや繰り返し咲きのバラは、
夏に花を咲かせると、春とは少し違ったり、まるで違ったり、
「夏顔」の花になります。
このバラは、イングリッシュローズのトロワラス(Troilus)。
イングリッシュローズの中でも「すごく好き」な品種。
ですが、もう日本では苗の販売がほとんどないそうで、
(いわゆる「カタログ落ち」品種)
大事に育てなければ・・・、あードキドキ、ハラハラ・・・、って。
オールドローズのパヴィヨン ドゥ プレイニー(Pavillon de Pregny)。
このバラも、大好きなので、健やかに育ってほしいなと思っています。
ほんとうは、バラは真夏に咲かせてはいけないとされていますが、
チラホラ咲くくらいだったら、私は咲かせてしまいます。
それで、9月の始め頃に、少しだけ切り戻ししたり、
不調な枝をカットして整理し、
秋のバラがきれいに咲きますように!と期待します。
次は、アイスバーグ(Iceberg)。
昨年までの4~5年間、地植えにしていたのですが、
新しく建った隣家の陰になり、
さらに、隣家の庭に設置された物置の裏で風通しも悪くなったので、
思い切って鉢に植え直ししました。
鉢上げされたばかりの春は、そんなにたくさんの花が咲きませんでした。
ところが夏になって、どんどん咲いて、
今、花は小さくて「夏顔」ながら、満開といった様相。
白い花びらに黄色のシベ。
この、かわいらしさがアイスバーグの魅力ですね。
赤いバラ、ドン ファン(Don Juan)。
濃い色のバラは、
夏の陽射しでチリチリに焼け焦げたようになってしまいますが、
ここ数日は焼けなくなりました。
バラも人間も、ようやくホッとできる季節かな。
イングリッシュローズの、長い名前の、
ジ インジニアス ミスター フェアチャイルド(The Ingenious Mr.Fairchild)。
これは開いて2日目なので、ちょっとお疲れ顔。
しかし、フェアチャイルドさん、夏もけっこう咲いて、
葉も病害虫に強いほうで、黒点病になって葉を落としても、
すぐ新しい芽を出して再生します。
春のフェアチャイルドの様子はこちらです。
続いて、上二つはアウグスタ ルイーゼ(Augusta Luise)。
1日で左の顔から右の顔に変化しました。
下の左は、レオナルド ダ ヴィンチ(Leonard da Vinci)ですが、
これはもう春の花とは別人です(笑)。
右は、エドワード ギヨー(Edward Guillot)。
春のレオナルド ダ ヴィンチ、上の写真の花とはまるで違います。
これも長い名前の、
マダム アルフレッド ドゥ ルージュモン(Madame Alfred de Rougemont)。
オールドローズです。
最近咲き始めた花たちは小さ目ですが、とにかく香りがいい。
夏のバラは香りが落ちがちですが、
鼻を近づけなくても、近寄っただけで、さわやかな香りに気付きます。
ミニバラも、いくつか咲いています。
左、グリーン アイス(Green Ice)、右、ピーチ プリンセス(Peach Princess)。
グリーン アイスは、とにかく強健なミニバラ。
ピーチ プリンセスは、薄い桃色の花びらが夏は白くなりがち。
下のミニバラは、品種がよくわかりません。
手に入れた時は、ポンポン ドゥ パリ(Pompon de Paris)と聞いたのですが、
どう見ても、そうじゃない。
レンゲローズに似た花が咲きますが、
レンゲローズにしては、ツルを長く伸ばすミニバラです。
わからなくても、かわいいからいいです(笑)。
ミニバラの中でも極小の部類に入るシエスタ フェリス(Siesta Feliz)。
春の花がたくさん咲いている頃、
葉が一気に黄変して落葉してしまいましたが、
短く切り詰めてみたら、少しずつ成長して開花。
これで復活するといいなーと。
さて、バラだけでなく、暑さにめげず咲いている花たちも。
まず、オキザリス・トリアングラリスです。
7~8年前かな? 北海道の十勝地方に行った時、
フラワーシッョプのあるドライブインのようなところで、
ポット苗を買ってしまったんです。
だから、飛行機に乗せて連れてきた、という・・・笑。
ラベンダーに、ブルーサルビア、
今は、しょぼしょぼっと咲いています。
6月頃と秋に咲く菊(スプレー マム)ですが、
夏のはじめから蕾が出ているものの、じーっとそのままで、
やっと最近咲き始めました。
下の左は、真冬以外、いつでも元気なエリゲロン(源平小菊)。
右は、1年中元気なハツユキカズラです(冬は葉が赤く、紅葉します)。
建物脇の、朝陽しか当たらない日陰花壇でフワフワーッと咲いているのは、
サクシセラ ・フロステッド パールズです。
小さな花が集まって球体になって咲くその姿が、なんともキュート。
大きさは、ビー玉くらいかな。
シジミ蝶が蜜を吸いにきていましたが、ずーっと、長い間吸っていました。
おいしい蜜なんでしょうね。
フロステッド パールズと並べるように植えてみたのが、
青い花が同じように丸くなって咲く、サクシサ・プラテンシス。
白と青、同じ時期に咲くといいな、
きれいだろうなと思って植えたのですが、
こちらは、もうちょっとで開花、といった感じです。
続いては、真夏の暑さも全く平気といった風情の花たち。
左はガーベラ、右は、開きかけたペンタスです。
一昔前、ガーベラは夏に弱い花の代表格だったのに、
品種改良で、ものすごく強くなったみたいですね。
ペンタスは、まさしく夏の花壇向きの花。
これ、冬は室内の窓辺に置いて冬越しさせた、白とピンク、二つの株です。
元気が出そうな黄色い花はへメロカリス(デイ リリー)、
右の白い蕾はアラビアジャスミンで、初夏からポツポツと咲いています。
咲くと、とてもいい香りがしますよ。
さてさて、相変わらず写真が多くなってしまってますが、これで最後。
「あぁ、秋の光だなぁ」と思いました。
ネコジャラシは、緑色の穂と、
上の写真のような赤味を帯びた穂がありますよね。
調べると、緑色の穂が出るものがエノコログサ、
赤味を帯びているのはムラサキエノコロと呼ぶのだそう。
ネコジャラシとは俗称ですが、
実は、エノコログサという名は、犬に関係していることもわかりました。
穂が犬のシッポに似ていることから「犬っころ草」、
それが転じてエノコログサになったのだと。
へーーーーーーっ!ですね。
では、このへんで終わります。