春のバラのことを記録に残しておこうとしているのに、
その春は過ぎ、初夏も過ぎ、もう7月。
それも半ばを過ぎてしまい・・・。
今さら・・・、って感じもしますが、
やはり、ボチボチとになりながらも記録していこうと思います。
庭に、地植えにしているバラはわずかですが、
その一つが「バフ ビューティ(Buff Beauty)」です。
一つ二つと咲き始めて、
その時、周りにたくさんの蕾を携えている姿にとてもワクワクします。
房咲きのバラが、せっかくたくさんの蕾をつけているのに、
咲く前に、蕾の首元からポロポロと、
それもかなりの数が落ちてしまうことがあります。
それは、蕾が多すぎる時、咲く花の数を減らそうとする生理現象で、
開花数を制限することにより、
残った花に栄養をいきわたらせるのだそうですが、
我が家のバフ ビューティも、そんな現象が起こりがちでした。
ところがこの春、そういう蕾の自主落下現象がありませんでした。
それで、わーい!盛り盛りにどっさり咲くぞーっ!と期待いっぱい。
ちょっとずつ咲き始めた頃は、早く咲き揃ってほしいような、
ゆっくり、じっくり咲いてほしいような、複雑な気持ちに。
花持ちのいいバフ ビューティは、
長いと1週間くらい花びらを散らさずに咲いていますが、
花びらの色が、だんだんと薄くなっていくその変化もいいものです。
それに、撮影する時の天気、陽の当たり具合、
さらに、朝と昼、そして夕方、
それぞれに、かなり違った色具合に写ります。
上の写真は、朝陽をタップリ浴びている時の色。
下の写真は、曇りの日の夕方。
全体を写した画像が、どうしても白っぽくなってしまい、
目の前に繰り広げられている通りの、
「これだ」という美しさが再現できていないんですが、
なので、カメラの「鮮やか」モードで撮ってみたり。
手前のピンクのバラは「レオナルド ダ ヴィンチ」です。
向うの光は夕陽、逆光気味の撮影です。
ところで、バフ ビューティの、この花びらの色って、
何色と表現したらいいのでしょうか?
バフ色、バフカラーとは、たとえばWikipediaによると、
「バフ(buff)とは牛やシカの揉み皮(革)。
またはその淡い黄褐色のこと。日本の伝統色名では黄土色に近い」と。
私の目に見えているバフ ビューティの色は、
日本の色鉛筆の色で言えば、黄土色ではなく肌色に近いかな。
上の写真は、もうそろそろ終盤の、5月末の様子ですが、
肌色ががった薄いオレンジ色で咲き始めて、
だんだんと、色鉛筆の肌色になり、
時には白まで変化して散ってゆく、という感じです。
バフ ビューティのことについて書かれているブログなどを見ていると、
「黄色の」とされていることもけっこうあります。
でも、私の目に見えている色は、最初に黄色と感じる色ではないですね。
決して黄色ではないけど、「黄色がかった色」といえば、
そうでもあるけど、という印象。
人の目に見えている色は、実はそれぞれ、相当違う色だったりするそうで、
しかし、自分が見ている色しかわからないので、
どう見えるか、比べようもありません。
なので、いろいろな目で見てみたら、
どう見えるんだ?と興味はつきません。
さて、下の写真はフェンスの外(道路側)に飛び出して咲いている様子。
とはいえ、道路に立った位置から手の届かない2メートル以上で咲いています。
道路側に飛び出すのは、邪魔、やめてと感じる人がいやしないかと、
かなり不安になってしまうんですが、
そのことを、たまたま向かいのお宅のお母さんに話したら、
「何言ってるの、もっと咲かせて、通る人たちに見せていいのよ~」と。
そのお母さんも、バラはやっていないけど、ガーデニング好き。
そうか、そんなに不安がることもないのかな、と。
華やかなバラの風景も好きだけど、
上の写真のような、夜が明けきる前の、
まだ薄暗い中で見るバラも、
なんだか切ないような愛おしさがあって好きです。
それと、バフ ビューティのトゲ。
それも新しい枝の、新しいトゲの美しさ。
手入れの時、とくに冬の誘引の際には、
このトゲで、手の甲や腕が傷だらけになってしまうこともありますが、
それでも、トゲあってのバラが好きだなぁと。
あ、バフ ビューティはトゲが少なく扱いやすいと
されている説明文を見ますが、そんなことはありません。
トゲは、多いバラに比べれば少ないほうですが、
大きく育った木は鋭いトゲもあり、枝も強直です。
◇バフ ビューティ(Buff Beauty)
1939年作出
イギリス Bentall
系統/ハイブリッドムスク(HMsk)
中輪/丸弁咲き/繰り返し咲き/強香・中香