季節めぐり

季節はめぐり、人生もめぐる、乳がんサバイバーになりました

11年前、同じ桜の木の下で

今年は桜を眺める余裕がなくて、

それでも、どうしても見ておきたい特定の桜の木があって、今日、それが実現しました。

(※4月5日に他に投稿したものの転載です)

私が乳がんの手術を終えたばかりの病院の前庭の桜。

 

 

11年前の2013年2月11日、元気だった父が脳梗塞で救急搬送され、

その2日後の13日に、

「あぁ、桜の新芽がぷっくりしてきてる、お父さん元気になってね」

と願いながら見つめた厳冬の桜の若芽。

 

 

幸い、麻痺など後遺症もなく退院した父ですが、

2018年7月7日、七夕さまの日に旅立ちました。

この同じ病院に母が救急搬送されたのが、2021年1月22日。

実はそのずっと前の2009年8月、

母は、この病院で、私と同じ左乳房乳がんで部分切除。

5年経過、10年経過までも元気に過ごし根治。

父もでしたが、認知症にも無縁で、90歳は軽く超えるなと思っていたのに、

3年前のお正月明け、コロナ禍真っただ中に急な体調異変が起きてしまったのでした。

話は長くなるので別の機会にしますが、いきなり全身麻痺の状態になり、

一つの疑いとして脳腫瘍も挙げられましたが、

85歳になる年で、高齢の体に負担をかけないよう、

開頭して行う厳しい検査や治療はしない決断をしました。

そして、2021年10月21日、父のもとへ。


さて、桜の話。

父が、母が、そして私までもが大病で過ごした病院の前庭の、その桜。

今日、あいにくの時々雨の、曇り空の下ででしたが、この目で見て撮影してきました。

楚々と、かわいらしく。

お父さん、お母さん、見えてるよね!

私の乳がんとの闘い、応援してね!

と、そっと心で思いました。

 


※以上、青空の下での写真が、父が脳梗塞で入院していた2013年2月のものです。

しっかし私、この7年間で、私より元気だよね?

みたいだった父と母の急な老体化で在宅看護で、

フリーランスライター離職状態になり、二人を看取り、復職し、

しかしコロナ禍でコロナになり、復活し、

するとその1年後に乳がん告知され、手術して、今日にいたり。

よくやってきたよなと、我ながら感心します。