季節めぐり

季節はめぐり、人生もめぐる

面会できない悲しさ、つらさ

 

2年前の冬から春までの
季節性インフルエンザの流行時期のことです。

私の父は、それ以前の初夏から長期入院していていました。

いわゆる高齢者の終末期に入ってたことは明らかでしたので、
入院初日からずっと、ほぼ毎日、面会に行っていました。

考えたくないことですが、
「今日のこの面会が最後になるかもしれない」という、
そんな現実を抱えて病院に通う日々。

秋ごろからインフルエンザの流行が言われるようになり、
年末になると、
恐れていた「面会の回数や時間の制限」がなされることに。

できれば面会は1週間に1回くらいにしてほしい、
そして面会時間は1回5分以内に。
それが病院からの希望。

病院にウイルスや菌を持ち込んだり、
逆に、病院から持ち出してはけないので、
その制限を守らなければならないことも理解できます。

でも、父は私が毎日会いに行くことを楽しみにしていて、
それが、残された人生の時間を、
少しずつ少しずつ延ばしていることも実感としてわかっていました。

現在、新型コロナウイルスが原因で、
病院での面会は、もっと厳しくなっています。

今、大切な人が入院していて、
その人は、人生の残り時間が少なくて、
でも、面会できなくて、
悲しく、つらい思いをしている人が
たくさんいること。
どうか、その悲しみに想いをはせてほしいです。

当時、世の中でいろいろなことが起きていても、
このFacebookでいろいろな意見がかわされていても、
そんなことはどうでもいいというか、
そんな喧噪の中に参加できないでいる自分がいました。

今も、そういう人々がたくさんいること。
想ってほしいです。

 

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写真の桜は、2年前の今頃、
「今ね、外では桜がこんなに咲いてるんだよ~!」と、
父に見せてあげた写真です。

(※Facebookへの投稿の転載です)